レディスシューズ24年秋冬 フォルムやディテールに新バランス

2024/06/05 15:00 更新会員限定


 国内外のレディスシューズの24年秋冬向けは、フォルムやディテールの新しいバランスが目を引いた。夏の長期化が予測されるなかで、季節を問わずに履けるパンプスやスリッポンの提案が増えた。ニュアンスのあるカットや存在感のある素材によってアクセントを付ける一足が提案されている。

(須田渉美)

【関連記事】24年春夏レディススニーカー アクティブにアクセ感覚を楽しむ

多様なパンプス

 シンプルな線で目新しさを出したパンプスのバリエーションが広がった。

 「ペリーコ」はスクエアがかったラウンドトウ。つま先を薄く仕上げ、スクエア味を出したラストに独自性を出した。クラシックなムードも残しつつ、そぎ落とした輪郭で知的な女性像を感じさせる。秋冬のテーマは「周極星」。昼間も沈まない星のように、いつまでも輝いていて欲しい。そんな思いを込めて、現代的なエレガンスの備わったシルエット、素材にも特徴を出している。

ペリーコ

 「ヴィットリオヴィルジーリ」は、すっきりとしたシルエットのパンプスに、レザーテープを格子状に重ねた装飾を施した。プレーントウ、甲を薄く見せたスクエアトウなど木型は問わない。イタリアらしい熟練の手仕事を生かし、ベーシックスタイルの安定感とモダンな強さを表現する。

ヴィットリオヴィルジーリ

 「ハイク」は、「ビューティフルシューズ」との協業で、スクエアトウのウエッジヒールパンプスを出した。スクエアの輪郭を強調しながら、内側をオープンにした一枚仕立てのパターンで軽やかに見せる。アシンメトリーな曲線のカットに、ウエッジヒールのシェイプを融合するバランスが光る。マスキュリンな一面もありながら、センシュアルな魅力を引き出した。

この記事は無料会員限定記事です。

今すぐ無料で会員登録

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード会員限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事