福井の縫製企業ラコーム “人づくり”軸に無理なく働く 多能工化で余力生み新事業

2024/06/24 12:30 更新会員限定


働き方を変えて高付加価値化に踏み出した工場

 福井県勝山市の縫製企業、ラコーム。県内で完結できる物作りや街づくり、パプアニューギニアの縫製産業の育成支援など、様々な事業に取り組む。「変わったことと思われることは決して悪いことではない」と織田研吾社長は語る。

(藤浦修一)

楽・夢・幸を目指す

 ラコームの社名の由来は、「楽・幸・夢」。楽しみ、夢を見て、幸せになることを目指す。アパレルメーカー向けのボトムのOEM(相手先ブランドによる生産)が中心だったが、今はデザイナー系の高度で複雑な縫製が増えている。

 転機は16年。この年に長時間残業が問題となり、これが「働くということを改めて考える機会」となった。それまでは決められた期間・時間の中で、売り上げを作るために無理をしてきた。

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