Lサイズメーカーのラ・クープ(東京)は、17年9月に30周年を迎える。利益体質への転換を掲げ、きれいめカジュアルの自社ブランド「アルディラ」と通勤着対応の「ラ・クープ」の卸販売と、直営店「ココラーレ」の出店に力を入れる。
16年7月期の売上高は横ばいながらも、「企業としての利益体質への転換を目指し、15、16年は、合同展示会に出展し卸事業での新規開拓を進めた。直営店は1店の出店と慎重に構えた。踊り場状態からの脱却への一歩を踏み出せた。30周年を迎えるのでしっかりした企業体質を築きたい」(高橋益伸社長)。
前年度は、3月に横浜地区に27平方㍍のインショップのココラーレ横浜店を出し、11店舗となった。今年度は、10月にココラーレ福岡店を改装オープンし、売り上げは順調に推移。
「Lサイズ市場はテイストが重要。30~40歳の感覚の商品は、60代の女性にも娘との共有などで買ってもらえ、客層が広がる」という。
生産に関しては品質を強化。3年前は韓国生産が主流で国産が30%程度だったが、現在、55%程度まで高めている。
自社ブランドの価格はワンピース1万2000~1万9000円、ジャケット1万5000~2万9000円、ボトム9900~1万6000円、カジュアルトップは7900~1万5000円など。
今後は卸販売の強化と、直営店事業では2~4店の出店を目指したい考えだが、販売員の力量、出店の条件などを慎重に計りながら交渉を進め「直営店で14店程度を想定」する。17年7月期の売上高目標は6億円。
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きれいめカジュアルの「アルディラ」