裏地にさりげなく「令和」 エルトップが限定生産

2019/05/01 06:29 更新


 裏地主力のエルトップ(東京)は令和への改元を記念し、キュプラ「ベンベルグ」を使った先染めジャカード裏地を数量限定で生産した。令和の典拠となった『万葉集』の8文字「初春令月気淑風和」を織り柄にした。

 工夫したのは、令和が縦にいくつも浮かび上がるように配置したことだ。1段ごとに3文字ずつずらすと縦に令和の文字が並ぶ。令和の2文字だけ黒の経糸を表に出して織り、フォントも変えて目立たせた。

 小林達司社長の発案を基に、山梨・富士吉田産地の協力で素早く商品化した。発売は7日。取引先のオーダースーツ専門店などを通じ、初回は約50着分を限定で出す。要望が増えれば、追加生産も検討する。

令和の典拠となった和歌の一部を織り柄にした
スーツの裏地に適した深みのある色を4種類揃える



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