京都市の四条通周辺をはじめとした中心部で、ファッション小売店やSCの新規オープン、百貨店の戦略改装が続いている。コロナ前のようにインバウンド(訪日外国人)が戻りつつあり、街がにぎわう中、拡大が期待される需要を狙う動きが増えている。グローバルな発信効果が高く見込めることから、ブランディング強化を狙って出店するところも少なくない。
ブランディング効果
四条通、寺町通、新京極通をはじめとした京都市中心部は、インバウンドの往来が絶えない。23年3月から増え始め、ファッション商品の買い物を楽しむ姿も広がっている。「インバウンドの購買は直近も引き続き高く推移している」(古着屋JAM)などの声があり、売り上げの20~30%をインバウンドの購買が占めるショップも少なくない。
インバウンド増加によって、マーケットの拡大が見込めること、そしてブランディング効果も強く期待できることから、京都市中心部へ出店が集中している。特に四条通は、22年に「ウブロ京都ブティック」がオープンするなど、高い賃料の負担能力が高いラグジュアリーブランドが集まっている。23年10月28日には「エンポリオアルマーニ」も新店を開く予定がある。
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