ベルリンを感じれるバーが原宿に!(宮沢香奈)

2015/11/27 17:09 更新




1年4ヶ月振りに一時帰国した際に訪れた知人のバー「GatoSano」が原宿にありながら、ものすごくベルリンを感じて不思議な気分になった。

というのも、ここのオーナーとはベルリンで知り合っている。その時にすでにバーのオープンの話を聞いており、ベルリンのアートマーケットで店内に飾る絵もそこから仕入れていたのだ。

  

 

ベルリンアートだけでなく、店内の壁は4組のアーティストによって描かれており、奥にはDJブースと、ニューオープンでありながら、良い具合にベルリンのクラブの退廃さがトッピングされていてとても好きな雰囲気だった。

さらには、IBIZAのPACHAのグッズやイタリアの人気DJ、Marco Carolaが手掛けているブランドMUSIC ON

のグッズなどが取り扱われるなど、オーナーのワールドワイドな繋がりが伺える。

  



「GanoSano」とは、スペイン語で”健康な猫”という意味でスタイリッシュで可愛い、外見は勿論だけど体の中からも綺麗で健康に明るく生きようというメッセージを込めて付けられた名前とのこと。

産地に拘ったオーガニック素材だけを使用し、飲料水も九州から取り寄せるという徹底っぷり。ヘルシーな朝食、昼間のカフェタイム、そして、夜は薬酒カクテルが飲めるバーになる。

音楽玄人たちの溜まり場になることは容易に想像が出来るバーがまた一つ誕生したのだ。

実は正式なオープンは11月21日。私の帰国に合わせて特別にパーティー会場として貸してもらったのだ。

薬酒カクテルだけでなく、野外フェスでも大人気のHappy Shake、手作りのローチョコ、年に2回しか採れないという貴重なハチミツ、東京ではここでしか飲めないHAMASAKI COFFEEまで堪能させてもらい、最高の贅沢時間を味合わせてもらった。

薬酒カクテルというのも初めての経験だったが、リキュール独特の喉に来る刺激や炭酸水のキツさが全くなく、どれを飲んでも本当に驚くほど美味しかった。ひどい風邪を引いていたにも関わらず、何杯も飲んでしまったが、一切悪酔いすることなく、気持ちの良いホロ酔い気分だけが残った。

 



 

日本にいたら週に何度も運んでしまうだろう。ベルリンにも是非ともこういったお店が欲しい。バーはいくつもあるけれど、1人で行ける所がなかなかないのが現状。というより、1人でバーで飲んでる人をあまり見かけないのである。

ランチタイムやティータイムであればいくらでもいるし、いわゆるノマド専門のカフェは夜でもMac持参で作業している人たちが大勢いる。しかし、普通のバーやレストランで”おひとりさま”を見かけることがあまりない。

”おひとりさま”メニューまで用意されている日本特有のスタイルなのだろうか?

「GatoSano」がベルリンにも出来ることを願いつつ、次の帰国を楽しみにしている。

*GatoSano*

渋谷区神宮前3-20-16



宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。



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