THE STORESに学ぶキュレーション(宮沢香奈)

2015/10/27 16:21 更新




SOHO HOUSEと言えば、ロンドンをはじめとするヨーロッパ、北米などで世界展開している有数の会員制ホテル・サロンチェーンである。

ラグジュアリーなイメージのないベルリンにおいてもSOHO HOUSEは別格であり、世界のセレブリティーが会員となっている。モダンさと重厚感あるクラシックな雰囲気を兼ね揃えた造りもステキだ。

  

 

その一階にあるのが「THE STORES」というセレクトショップ。これまたベルリンらしからぬ洗練され切った雰囲気で、明るく、広々した店内に選び抜かれたアイテムだけが心地良いほど美しく陳列されている。

個人的には、ヴィンテージもセカンドハンドもゴミ山のような近所のフリーマーケットも好きなのだけど、こういった背筋も気持ちもシャキっとする場所は絶対に必要不可欠なのだ。

 

 

 


 バレンシアガ、JWアンダーソン、ザ・ローなど日本でも人気の高いブランドに、日本のブランドでは、イッセイミヤケやジュンヤワタナベの取り扱いもしている。どのブランドも2、3ラック程度の展開で、主張し過ぎないボリュームが良い。

他にも、Protagonist、Mansur Gavriel、Phoebe Englishなど、「THE STORES」ならではのハイキュレーションなセレクトには脱帽する。Tabitha Simmonsの美しいフォルムのシューズたちに見とれながら、店内を隅々までチェックさせてもらった。

敷居が高く、入りにくさしかないガラガラの高級ブティックと違い、店内にはカフェが隣接されており、キャッシュオンで3ユーロ程度のコーヒーを気軽に購入し、美しい洋服たちの間に設置されたソファー&テーブルに座って、ゆっくりと過ごすことが出来る。

スタイリッシュ過ぎて気付かなかったのだが、コワーキングスペースにもなっているようだ。次回は是非MacBook持参でNomadしに来ようと思った。ここなら良いアイデアも浮かびそうである。

 


 

奥にはビューティーサロン、ベルリン発のカルチャーマガジン032cをはじめとする雑誌や写真集などが豊富に揃っているブックスペース、観葉植物なども取り扱っている。

さらには、ロンドンのPhonica Recordsのかわいらしいリップマットが敷かれた試聴機と中古レコードのコーナーがお気に入りポイントとなった。

全体的にロンドン色が強いため、この洗練されたイメージのまま、もう少しベルリンらしさが入ってくるともっとおもしろいなあなどと勝手に考えながら、店を後にした。

コンスタントにリニューアルが繰り返されているので、今後の展開をとても楽しみにしている。

 

 


The Stores at Soho House Berlin

Torstrasse 1, 10119 Berlin

+49 30 4050440




宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。



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