変化の波(藤永幸一)

2016/03/03 00:00 更新


時代の変化を受けて、仕事の役割・意味も変わってきます。

たとえば、「店舗開発」という仕事。これまでは文字通り、新規店舗出店場所を探して、デベロッパーと交渉して、確保してくることが「仕事」でした。

成果は、営業面積の拡大分で評価されました。稟議を通すためにも、「見込み可能性売上」は景気の良い数字が書き込まれました。そして、開店後の不振=予測を下回る実績は現場チームが苦しむ原因になりました。

その店舗開発も、今後は、「残すべき店舗を残し、撤退すべき店舗を見極め、撤退交渉を見事にやってのける」という役割に変わりそうな気がします。

店舗年齢(寿命)だけでなく、出店の見込み違いの店舗に関しても、正確に判断をして動かねばなりません。必ずそうなります。ブランドごとの改廃という結論を下す前に、ブランドを身の丈スケールにして再活性するという道もあるはずです。

 


 

同じように、人事の仕事も採用よりも、本来の「人材育成環境」を整える方向にシフトするかもしれません。

「素晴らしい人材=先輩」がいれば、人はあつまってくるでしょう!それに、現場では、新人をきたえることができない「先輩」が増えすぎたという課題に直面しています。まずは、「採用」よりも既存人材の育成を注視すべきだろうと思います。

時代の変化のなかで、すべての仕事の役割が大きく変わる。そう感じています。



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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