韓国「2023トレンドフェア」で見つけた注目ブランド ユニークな物作りを世界へ

2023/09/06 14:00 更新有料会員限定


 韓国の国内ファッションの展示会「2023トレンドフェア」(韓国産業通商資源部が主催、韓国ファッション産業協会が主管)が、ソウルの複合施設COEXで開催された。規模はまだ小さいものの、アプローチがユニークで、将来が期待される有望株が出揃った。

(松本寧音)

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 同展は11年、デビューから7年未満の〝インディブランド〟(インディペンデントなブランド)を紹介する展示会としてスタートした。19年からはブランドの年数に限らず出展できるようになり、国内のデザイナーブランドやクリエイターの新しいビジネス販路開拓を支援している。今年は、初出展のファッションテック企業を含む130ブランドが出展。3日間で、国内外のバイヤーと一般客を合わせて約3400人が来場した。

オリジナリティー訴求

 圧倒的なクオリティーの高さを見せたのは「リ・イー」。19年秋冬にデビューし、わずか2年で韓国の将来有望なファッションデザイナーを選ぶ「Kファッションオーディション」で大統領賞を受賞したブランドだ。「洗練された高級感と控えめなトレンド」をテーマに、生地開発から取り組む。英国の伝統的なジャケットを再構築した、アンゴラ・ウール・シルクのショートコートが目を引いた。

洗練された高級感と控えめなトレンドがテーマの「リ・イー」

 「オフォス」は、機能性素材とマルチウェーを掛け合わせたファンクショナルなウェアが特徴。独特なグレートーンを基調としたフューチャリスティックな世界だ。ベストとボレロが一緒になったナイロンのブルゾンは気温が低いとブルー、高いと白に色が変わる。ワンピースタイプのスイムウェアは、上下が分解できることに加え、リバーシブルで着られる。同素材、同色のボレロタイプのラッシュガードと合わせて着るのが可愛い。今秋、東京・原宿に日本初の直営店がオープン予定。

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