レディス財布市場で、〝開運日〟需要のブームがコロナ期間に加速した。複数の吉日が重なる開運日の前後に財布の売り上げが伸びる傾向が見られた。しかし、コロナ禍が終息し、ブームにかげりが見えている。キャッシュレス化などで財布市場は縮小傾向にある中、国内の財布メーカーは、開運日以外も含めて、どのように需要を喚起するかが課題となっている。そのために必要なことは何か。
コロナ禍でブームに
21年ごろにテレビで取り上げられたことをきっかけに、開運日ブームが起きた。縁起のいい日とされる、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという「一粒万倍日」、天が万物の罪を赦(ゆる)すとされる「天赦日」、金運がアップするという「寅(とら)の日」、天からの恩恵を享受できるとされる「天恩日」など、吉日が重なる日が〝最強開運日〟や〝スーパーラッキーデー〟と呼ばれ、このタイミングで財布を買う人が増えた。
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