近年、ファッション業界ではアニメやゲームなどと協業し、ヒット商品を生み出す企業が増えている。各社が口を揃えて話すのがファンの熱量の高さ。協業が購買力の強い新規客との接点になっている。重要なのはファッション企業の視点を生かしながら、協業先の魅力を引き出す商品企画だ。普段使いできるおしゃれな協業アイテムの需要が高まっている。
新たな消費の形生む
サブカルチャー市場は成長が続いている。アニメを例にすると、日本動画協会の調べでは、アニメ産業の19年の市場規模は2兆5145億円。コロナ禍の影響で20年は落ち込んだが、21年に復調して過去最高の2兆7422億円を記録した。22年はそれを上回る2兆9277億円に伸びた。
成長の原動力はファンの熱さだ。〝推し活〟や〝聖地巡礼〟といった新たな消費の形も生み出している。SNSを起点としたファン同士の交流も盛んで、商品や企画が〝バズった〟際の勢いも大きい。
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