日本皮革製品メンテナンス協会は、バッグや小物のケア・リペアをテーマに、業界関係者を対象に講習会を開いた。小澤廣幸代表理事は「革製品を使い捨てにせず、手入れや修理をしながら長く大切に使うことがSDGs(持続可能な開発目標)につながる」とケアなどの情報発信・啓発活動とともに、人材育成に力を入れている。
講習会は年間5、6回実施しており、革の特徴から靴の製造工程、リペアの手法など毎回テーマを変えて学んでいる。コロナ下はオンラインで開催していたが、今回、実技を含めたバッグ・小物のケアの講義は初めてとなる。「靴磨きはマニアの間で盛り上がり、定着しているが、バッグや財布などを手入れする習慣がほとんどない。ケアの重要性をもっと多くの人に伝えてもらいたい」との思いから開催した。
1部は、シューケア用品のアールアンドデーの伊藤上樹氏が実技を含めて革製品の手入れの仕方を解説した。2部ではブランドバッグに特化したリペアサービス事業を運営するベアグッドの上野浩宜社長が、リペア事業立ち上げの経緯や需要動向について話し、スタッフがリペアを実演した。