ジャヴァコーポレーションが始めた〝仕事服〟の貸与が好評だ。雇用形態を問わず全ブランドの販売スタッフが対象。金銭面での負担が減るため、採用にも優位に働くとみている。
【関連記事】ジャヴァコーポレーション 販売員に〝仕事服〟を貸与
「利用率はほぼ100%」で、短期雇用を除く同社の販売スタッフ400人弱が活用している。バーゲン月以外の年8回で、新作など着用したい服を貸与するもの。1回につき各ブランドで約5スタイリングの中から選べる。上下とも変える人もいれば、定番のパンツは継続着用するなどと利用方法は様々だ。社員割引での購入が減ることを懸念していたが、借りていた服をそのまま購入する人や別の仕事服を追加で購入する人も多いという。
販売員からは金銭面での負担が減ったなどと喜びの声が上がっている。会社側も新卒や派遣社員の採用活動をする時にアピールしている。
貸与後は本社で回収し、クリーニングに出してから自社のアウトレット店でリユースタグを付けて店頭価格の7割引きほどで販売している。社内ではリユース販売に後ろ向きな意見も多かったが、実際に販売してみると消化率は9割と高い。
同制度は4月に始まった。淮田高行執行役員人事総務部部長は「今のところ改善点はない。まずは1年、条件を変えずに進める」と話す。
このほか、ES(従業員満足)施策として、プライベート用の服も気軽に購入できるように自社EC「Jラウンジ」上でも社員割引が使えるようにした。