セレクトショップのイザは20日、リッツカールトン大阪で「イザ・ピンククリスマス2018」を開いた。12回目で、これまで続けているピンクリボン活動だけでなく、社会や地球のことを広く考えてもらう機会にするため、テーマを「ホワッツサステイナビリティ?サステナレディになりたい」とした。顧客、業界関係者、ピンクリボン活動関係者など271人が参加した。
田中タキ代表は「サステイナビリティー(持続可能性)は優しさや愛、思いやりにあふれた世界。それは、すてきなレディーのライフスタイルに重なる。知らずに人を傷つけることもあり、今考えることでアクションを起こすことで未来が開く」と語る。
イベントで注目されたのが、乳がんを経験した30~50代の女性11人がモデルとなったファッションショー。「ミレニアル世代の若い人にも知ってほしい」という田中代表の思いに応えたのが大阪文化服装学院。スタイリスト学科の学生が自らデザインしたトレンチコートなどをスタイリングした。コートは伊「ヘルノ」と協業し、実際に同ブランドの展示会にサンプルとして出品されたもの。ステージ終了後、モデルと学生たちは手を取り合い、泣き、笑う姿が印象的だった。
妊産婦の命と健康を守る活動をするジョイセフのアンバサダーを務めるモデルの冨永愛さん、動物環境・福祉協会Eva代表の女優、杉本彩さんがサステイナビリティーの重要性と自らの経験を話した。
「ヌメロ・ヴェントゥーノ」「ステラ・マッカートニー」「バルマン」「セルフポートレート」「ロバートロドリゲス」などの19年春夏物のファッションショー、チャリティー抽選会などでも盛り上がった。
来場者のチケット代の一部、チャリティーくじの売り上げ全額合わせて189万1000円が日本対がん協会「乳がんをなくすほほえみ基金」、動物環境・福祉協会Eva、ジョイセフに寄付された。