老舗靴下メーカーの自社工場「いわき靴下ラボアンドファクトリー」 ハイゲージに特化した一貫生産が強み

2025/10/22 15:00 更新有料会員限定NEW!


若手技術者の育成にも力を入れる吉田ゼネラルマネジャー

 福島県いわき市の「いわき靴下ラボアンドファクトリー」は、老舗靴下メーカーのウエスト(東京)が旧レナウンインクスから引き継ぎ、自社工場として23年1月から再スタートを切った。希少なダブルシリンダー編み機によるハイゲージの靴下生産に特化した工場で、原料手配から編み立て、つま先閉じ(リンキングなど)、出荷までの一貫生産を強みにしている。今後は自社ブランドの成長と海外向けOEM(相手先ブランドによる生産)の開拓に力を入れる。

技術を守りたい

 ウエストは1902年(明治35年)に東京・早稲田で西村商店として創業し、靴下生産を開始した。44年に西村靴下工業を設立。64年に岩手県に子会社、東北ナイロンを設立し、パンティーストッキングの生産を始めた。当時、同業他社とともにストッキング業界の発展に尽力したという。88年に縫製事業に進出し、下着などの生産に着手した。90年に販売部門の子会社アイ・コーポレーションを設立。98年に西村靴下工業と東北ナイロンを合併し、商号をウエストに変更した。2004年には自社工場の閉鎖による生産事業の撤退で、ウエストのレッグウェアOEM企画・販売事業をアイ・コーポレーションに集約するなどの変遷があった。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

無料体験をはじめる

無料体験をはじめる

※無料期間終了後、最低1カ月の有料購読契約が必要です。

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード有料会員限定ものづくり最前線ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事