服飾系専門学校では、少子化を背景に大学や他分野の専門学校との競合が厳しい状況が続くなか、新設や再編で4年制や3年制の学科を増やす動きが目立つ。専門学校と大学の両方の卒業資格を取得できる学科もあり、より広い知識や技術を学べたり、専門的な勉強ができるように教育内容を拡充する学校が多い。時代や社会の変化、学生のニーズに対応し、引き続きデジタル教育の強化や美容系の学科新設の動きも見られる。
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実践を重視
大阪文化服装学院は、起業家の育成を目指すビジネス系の4年制学科、ブランドプロデューサー学科を開設する。1年次にビジネスと服作りの基礎を学び、2年次に商業施設での店舗運営実習、3年次に各自のブランドを立ち上げて運営を行うなど、実践を重視。卒業すると「高度専門士」の称号を取得でき、「大学併修制度」を利用すれば通信教育課程により大卒資格「学士」も同時に取得できる。