イシカワラボ　商機はライブコマース　ベンチャー企業のようにみんなで

　静岡県三島市にあるレディスセレクトショップ「イシカワラボ」。小さな店ながら経営の軸をライブコマースに据え、商機を見いだした。足元商圏から全国へ踏み出し、売上高はコロナ禍前の4.7倍と大幅増を達成、大手企業も関心を寄せる。石川英章社長は3代目。24年8月期が71期目の老舗だが、「ベンチャー企業のよう」に皆で魅力ある企業を作り上げている。

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売り上げは4億円

　ライブコマースは20年に本格化し、現在の売上高はほぼECが占める。それまでも実店舗の品揃えを工夫し、19年度が8500万円と右肩上がりだった。だが、「成長し、利益をしっかり残すには足らない。が、多店舗施策では先がない」。強みの接客が生かせるのでは、とオンラインの活用を決めた。23年度は前期比33％増の4億円となった。