イエール国際フェスティバル 3部門の受賞者決まる

2018/05/29 06:27 更新


 南仏ビラ・ノアイユでファッション、写真、ファッションアクセサリーのイエール国際フェスティバルが開かれた。メインプログラムとなるコンペティションの審査が行われ、3部門の受賞者が発表された。

 ハイダー・アッカーマンが審査員長を務めたファッション部門のグランプリ、プルミエール・ヴィジョン(PV)賞を獲得したのは、オランダのリュシュミィ・ボターさん(32)とリズィ・ヘルブルーさん(28)のデュオによるメンズのコレクション。ボターさんはアントワープ王立芸術大学で、ヘルブルーさんはアムステルダム・ファッション・インスティチュートでファッションを学んだ。

 2人は昨年、ブランド「ボター」を立ち上げ、6月に最終審査が開かれるLVMHヤングファッションデザイナープライズの最終候補リストに挙がっている。今回の受賞作は、カリブ出身のヘルブルーさんが漁師からインスピレーションを得た、エネルギッシュと詩的さの両面を併せ持つストリートウェア7ルック。

ファッション部門PV最優秀賞

 PVから奨励金1万5000 ユーロ 、ニューヨークとパリのPV展でのコレクション展示、「シャネル」から1万5000 ユーロ 相当の同メゾン傘下のアトリエとの協業制作権、また「プチバトー」との協業コレクションの報酬として1万 ユーロ とロイヤルティーが副賞で授与される。

 「クロエ」が提供するクロエ賞は、カナダ人のマリーエヴァ・ルカヴァリエさんが受賞。クリステル・コシェを審査委員長に迎えたファッションアクセサリー賞は、ケイト・フィシャールさん、フローラ・フィクシーさん、ジュリア・テシリエさんの仏人女性トリオによる補聴器のビジュー。4歳から補聴器を使用しているフィシャールさんが、テクノロジーは進化しているにもかかわらず補聴器は全く変わっていない、という疑問からこのプロジェクトがスタートしたという。

ファッションアクセサリー グランプリ受賞作

 ベッティナ・ランスが審査員長を務めた写真部門のグランプリはエヴァ・オリリーさん、仏ブランド「アメリカン・ヴィンテージ」賞はサラ・メイさんが受賞した。

(パリ=松井孝予通信員)




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