【軌跡】革靴メーカーの新たな挑戦、インターナショナルシューズ㊤ OEM主に戦後は順調な成長

2023/03/06 13:00 更新会員限定


技術を学びにイタリアへ。義一とブッケリー社社長

 大阪を南北に貫く地下鉄御堂筋線のなんば駅から、1駅南に下った場所に大国町駅がある。一帯は日本を代表する革靴の産地として歴史を刻んだ街だ。明治以降の洋装化、第2次世界大戦以前の軍靴生産、戦後から近年に至るまでのパンプスやブーツ需要に支えられ、シューズ関連企業が集積した。戦災など幾多の変遷を経たものの、革靴産業は順調な発展を遂げた。

 転機は、この10年余りのカジュアル化。「ジーユー」が出したガウチョパンツなどボトムのワイドシルエットの流行、「スタンスミス」や「ニューバランス」の再流行が大きく産地の姿を変えた。卸問屋が疲弊し、コロナ禍と苦難が続く。そうしたなか、婦人靴OEM(相手先ブランドによる生産)から自販やメンズスニーカー強化へ、ビジネスモデルを変えながら存在感を示しているのがインターナショナルシューズである。

洋装文化と共に発展

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