繊研新聞社がアンケートを元に毎年実施しているインナー、レッグウェア製造・卸企業の22年度業績(22年4月~23年3月の決算期)がまとまった。売上高1億円以上の対象企業のうち、インナーは前年比較可能な34社のうち19社が増収(横ばい含む)、15社が減収となった。21年度は38社中27社が増収、11社が減収だった。一方、レッグウェアは対象企業20社のうち9社が増収、11社が減収。21年度は21社中増収が11社、減収が10社だった。ストッキングの苦戦が続く。インナー、レッグともに増・減収企業がまだら模様になっているのが当期の特徴だ。コストアップを背景に収益の確保に重点を置く企業が増加、先行きの不透明感も強い。
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▽22年度インナー、レッグウェア製造・卸企業の業績ランキングを記事下に掲載
店頭に客足が戻った22年度は、百貨店、量販店、専門店など各販路とも全般的には回復基調となった。オムニチャネル戦略も進み、リアル店舗とECの融合も加速した。当期までは家ナカ需要も堅調で、機能性に優れた商品や肌への優しさを訴える商品、着け心地・履き心地の良いインナーやレッグウェアなどもおおむね好調を維持した。大きなヒット商品は見つけにくいが、実用衣料としての強みがある程度は現れた形だ。
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