三越伊勢丹は政府の緊急事態宣言の全面解除を受けて、4月8日から全館休業している首都圏6店を「5月30日に全館営業を再開する方向で調整している」(杉江俊彦社長)。再開時は催事場など一部を除き、休業前とほぼ同様の売り場規模でフルオープンする。一方で、2カ月間の休業で打撃を受けた取引先に対して「出来ることは全てやる。各社の状況によって一概には言えないが、個別に話し合って最善策を追求する」と協力・支援に前向きに取り組む考えを示した。
(松浦治)
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営業再開に向けた安全対策として、入店時の検温のためのサーモグラフィーを全社(グループ店含む)で80台導入するのをはじめ、客と従業員の間に透明な間仕切りの設置など店内環境整備、従業員への入館時の検温、マスクの配付のほか、ロッカーや社員食堂などの環境整備に着手しており、10億~15億円を投じる。