百貨店、FC契約じわり広がる

2016/08/03 05:44 更新


 百貨店でFC契約がじわり広がっている。地方都市や都心郊外にある百貨店では、希望するブランドあるいは人気商品の数量確保など商品調達面で課題を抱えているところが多い。一方では、販売スタッフ確保の問題などで新規出店を抑制するブランドやショップも増えている。こうした状況を解決する一つの手段として、地域に不可欠あるいは魅力ある館作りに欠かせないとみる業種・業態を中心に、百貨店がフランチャイジーとして運営するケースが増えている。ビジネスモデルが確立されているFCを活用して、自社社員の発注力や販売力を高めることを狙いとする百貨店もある。

 天満屋(岡山)は、「ロフト」を6月に津山店(岡山県津山市)2階に、7月15日には福山ポートプラザ店(広島県福山市)2階にも開設した。いずれもFCで天満屋の自社雇用従業員が販売している。ロフトのFC店は、10年以上になる米子しんまち天満屋のほか、天満屋福山店、岡山ロッツ、高松・丸亀町グリーンでも展開しており、百貨店以外を含め現在6店を運営している。

 また、「好日山荘」のFCを広島アルパーク店、福山店に開設しているほか、衣料品ブランドのFCも複数運営している。集客力のある業種・業態のFCは「魅力ある館作りに有効」(天満屋)とみている。FC以外にも消化仕入れや買い取り仕入れで自社雇用従業員が販売する〝自前販売売り場〟は全店計で139ショップに広がっている。

津山店
「ロフト」効果で全館売り上げも好調な天満屋津山店

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