CINEMATIC JOURNEY5「ロンドン」(宇佐美浩子)

2016/06/16 17:24 更新


ファッションもカルチャー(シネマやアート、音楽、食関連など)♪

だと思っている私にとって、双方がそれぞれの魅力を奏でつつ創り上げるsomethingは、とても心地よい風を感じる。

たとえばアニエスベーが行っているマンスリーカルチャーイベント「アニエスベー キオスク」。言うまでもなくアニエスさんは大のカルチャー愛好家であり、もちろん造詣も深いのは有名な話。だから音楽やアート、シネマ関連の活動は、まさにブランドと共に息づいているといっても過言ではありません。

また時折、当コラムでもご紹介している各ブランドのアートスペースにて開催される、趣向を凝らした展覧会の数々。それらはいずれも、各ブランドならではのエスプリが効いた内容が、鑑賞者を魅了する。

そしてさらにブティック内のカフェやレストランも定番化しつつある中、ホットな話題としてはこちら。

7月29日のオープンが待ち遠しい「アンテプリマ銀座旗艦店」内に誕生するブランド初のレストラン「ANTEPRIMA CASA CUCINA」。

というわけでCINEMATIC JOURNEY、今回最初の目的地はロンドンのヒップなレストランへ✈

 

 

 

スパイシーで味わい深いシネマ『二ツ星の料理人』。物語の舞台の再現に対し「リアリティ」へのこだわりを大切にする監督、ジョン・ウェルズいわく

 今や、成功を狙う若いシェフはロンドンを目指す(資料より引用)

 そこで本題の物語について、コンパクトにご紹介を。

死亡説まで流れていた「私生活に問題あり」な伝説のシェフ、アダム(ブラッドリー・クーパー)。なんと3年の歳月が流れたある日、ロンドンでレストランの開業準備に奔走中の前勤務先のオーナーの息子で元同僚兼友人、トニー(ダニエル・ブリュール)の前に姿を現す。

そして「三ツ星をとって世界一になる」と豪語し、強引にも彼の店のシェフの座に就くのだが…

3年のブランクの大きさと幾多のアクシデントに見舞われてしまう。果たして彼は公約を実現できるのだろうか?

ちなみに主演のクーパーが演技のモデルにしたのは、イギリスを代表するカリスマシェフ、ゴードン・ラムゼイ。さらに氏の右腕を務めた経験もあるという、ミシュランスターシェフ、マーカス・ウェアリングをチーフ・コンサルタントに迎え、まさにリアルな料理の世界を創り上げているのも本作の隠し味といえる。

よって本作ではランガムホテルをはじめ、ロンドンのリュクスなレストランで撮影を敢行したという監督の徹底ぶりは、まさに星付きシネマと呼びたい!

 

 

 

他人を尊重するのも映画制作に似ていると思う。過酷な現場でも、ある種の仲間意識が生まれてくる (資料より引用)

 などとシネマとレストランの類似点について語る監督。

そんな言葉の発展形(?)ともいうべき、冒頭の2人がドレスアップしたシーンは、ブランド名などのリサーチは及ばなかったものの、シエナ・ミラーのシャイニーなスリップドレスの着こなし。

それにオン(冒頭の料理人時間のヘア)とオフのアレンジ自在なヘアスタイル。そのカジュアルシックなスタイリングが、夏の日をモードな気分に演出してくれる予感☆

 

 
6月11日より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレス他全国ロードショー
Artwork © 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.


 

 次の目的地、アイスランドに向かう途中、ロンドンつながりで一つ、京都でラッキーな発見あり。

先日もちらりとご紹介した展覧会「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」を鑑賞したく、京都国立近代美術館を目指していると、なんと東京で見逃してしまった「キューバの映画ポスター 竹尾ポスターコレクションより」展が同館で7月24日まで開催されているではありませんか!!!

なんともウキウキしてしまうアートワークに加え、サルサ・ナイトやキューバ映画特集など、未だ足を踏み入れたことのない地、キューバへとヴァーチャルな旅を楽しめそう☆

 

 

 

CINEMATIC JOURNEY今回の最終目的地アイスランドにいよいよ到着。アイスランドといえば、最近はファッションやビューティー、そして音楽フェスなどでも注目を集めている地✈✈

 

 

 

 『好きにならずにいられない』というタイトルで、2015年北欧映画No.1を決定する「第12回ノルディック映画賞」に輝いた本作。

フランシス・フォード・コッポラ監督をはじめ、多くの映画人からも絶賛された通称「北欧のトトロ」こと主演のグンナル・ヨンソンの演技が、温かに観客の気持ちを包み込んでくれる。

43歳、シングル。身も心もかなりゆったりサイズ☺ そんなルックスが個性ともいうべき主人公、フーシは、アイスランドのレイキャビックの空港で、航空会社(トリビア的資料によるとアイスランドのLCC「WOW air」とか)の荷物係として勤務する日々。

そんな日常に変化をもたらすことになるのは、母とその恋人からバースデープレゼントに贈られたカウボーイハットとダンススクールのクーポン(大きなカラダには小さく見えてしまうハットがまた、なんとも愛おしく目に映る)。

そして訪れたシェヴンとの出会いが、彼の人生をアクティブに始動させていく。Happy endingか否かをぜひスクリーンで

 

 

 

ところで、ロマンチックなランデブーにドライブと音楽のカップリングは、王道すぎるかもしれないが、二人だけの空間にはやはり効果的。

ヘビーリスナーとして愛聴する馴染みのラジオ番組のDJに、彼女が好きなカントリーミュージック界のスーパースター、ドリー・パートンとケニー・ロジャースのデュエット曲「アイランド・イン・ザ・ストリーム」をリクエストするシーンは、ラジオでのキャリアと変わらぬ愛がある私にとっては、微笑ましく印象深い♬

そして気づけばタイトル同様、一見NGだったかもしれない(?)フーシを好きにならずにいられなくなるかも!?

 

 
6月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
ⒸRasmus Videbæk




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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