「しあわせ」もまた表情ゆたかに(宇佐美浩子)

2015/06/15 15:23 更新


「しあわせ」という文字を目にすると、昨年しばしば耳にしたPharrell Williamsの「Happy」 という曲を思い出すのでは。スカイブルーの美しい景色を連想するサウンドに笑顔が良く似合う♪ そんなイメージの1曲だ。

とりわけ日本の6月は梅雨のシーズンということもあり、ついつい気持ちもダウン気味になりがちに…そんな季節に、気分をアップしてくれそうなシネマ+αを今回はセレクトしてみたく。



 まずはタイトルからして好反応したくなるのが本作「しあわせはどこにある」。

ガールフレンド(ロザムンド・パイク)と共に、公私にわたり完璧な毎日を送っているかのように見える精神科医の主人公ヘクター(サイモン・ペッグ)。だがある日突然、「しあわせ探し」の旅に出る。そこで遭遇するさまざまなシーンから、私たちは「しあわせ」の本質に触れるヒントを、彩り豊かに与えてもらう。そしてまた本当の愛にも・・・

オトナだって日々、大なり小なり難題にぶつかり、その回答をなかなか得られず、もどかしい時間が刻々と流れていってしまう。そうした繰り返しの中で、はたと原点回帰したくなったりもする。そんな時に期間や距離の長短を問わず、旅に出ることの効果効能もあるのではないかな、と思いを新たにするかもしれない。

 ところで、毎度楽しみにチェックしているのがエンドロールのクレジット。

今回はこちらを見つけました。「Paul Smith」。デザイナーも自身のコレクションで使用するカラーパレットを称し、「ハッピーカラー」という表現を用いる。それゆえ、本作主人公の装いとはまさにベストコーディネートと言えるわけだ。確かにモードはデザインのみならず、色も重要な要素なのだから。


6月13日よりシネマライズ、新宿シネマカリテ、品川プリンスシネマほか全国順次公開。
©2014 Egoli Tossell Film/ Co-Produktionsgesellschaft “Hector 1” GmbH & Co. KG/Happiness Productions Inc./ Wild Bunch Germany/ Construction Film. 2014 All Rights Reserved.


 毎年恒例のカンヌ国際映画祭が5月に開催され、日本からも是枝裕和監督による美しき4姉妹の物語「海街diary」が正式出品された。

さて、レッドカーペットを華やかに彩った4人の主演女優たちのドレスはというと――

綾瀬はるか(長女役)はクリスチャン・ディオールのオートクチュール、長澤まさみ(次女役)はステラ・マッカートニー、夏帆(三女役)はイヴ・サンローラン、そして広瀬すず(四女役)はオリジナル・シフォンドレスを着用。一方、彼女たちと共に登場した是枝監督もまた、ダンディなタキシード姿が印象的。




 ここで本題のストーリーを手短かに。

15年前に家を出た父、再婚を機に家を去った母。両親不在となった鎌倉の古きよき日本家屋に暮らす3姉妹のもとに、父の他界と同時に、母違いの妹が同居することになる。こうして物語はより味わい深い人間模様へと展開する。

4人姉妹それぞれの胸に抱く家族への思いと日々の暮らし。そこに降り注ぐ四季折々の陽光。それらすべてが観る者たちに、明日への希望をもたらしてくれるかのよう。 

さて、ご存じの方も多々おいでかと思うが、原作は第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞他を受賞した、吉田秋生のベストセラーコミックだ。

映画化にあたり、監督がこだわりぬいたというのが本作の重要な顔の一つである「家」。言葉を発することなく、じっと家族の変遷を見つめているその存在は、1編のドキュメンタリー作品の巨匠監督にも見えてくる。そしてまた4姉妹も、いつしかリアルシスターズのような錯覚に陥ってしまうのは、私だけではないような・・・


 
6月13日より全国東宝系公開
©2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ


さてここで、美しき4姉妹のシネマ観賞を経て「+α」的話題を少しばかりご紹介したく思う。テーマは「女優顔と骨格の美的関係」について。



 お話を伺ったのは各界の著名人からの信望も厚く、独自の骨格矯正手技「ミコツナージュ」が注目の新サロン「Aché(アチュ)by style m」も話題のアンチエイジングデザイナー、村木宏衣先生。

まず女優顔の美的条件として、挙げられるのは顔の大小ではなく、左右対称などのバランスです。そこには安心、安定といった客観的視点における心理的意味合いも含まれます。

次に額がツルンとしていること(前述の4姉妹は、まさしくこちらのタイプなのだそう)。時に歯を食いしばるなどにより生じる骨格のゆがみが筋肉の弾力に影響を及ぼし、額が四角くなってしまうということもありますので。

ちなみに人は丸いものに好感を抱きがちで、タマゴのようにツルンと丸みを帯び、顔の中央にあたるほおがプリッと立体的な顔立ちは、『愛され顔』として好感度が高いのです。それはまたオードリー・ヘプバーンにもみられる、逆正三角形の黄金比率も同様です。

それからもう一つ。笑顔の際は前歯がキレイに見え、口角が上がっているということ。一方、重要な案件の打合せをしている時、またニュースキャスターが深刻な話題を取り上げる時には、前歯は見せないのが一般的です。これらは表情への配慮に関してとなりますが…。


 


ところで、村木先生のサロンのスローガンにもある「本来の美しさを引き出す」。それはどのような状態と手法なのだろう?

本来の美しさとは、骨組のみならず、内臓がもたらすものでもあります。よって肌がきれいということは、腸の状態も良く、かつまた筋肉や骨格にも通じるものなのです。

そしてさらに昨今、現代人の多くが浅い呼吸ですので、深い呼吸法へと導くことも重要だと考えております。なぜなら心身の美の形成に、体の緊張感を解き放つ必要があるからなのです。つまり私の役割は、そうした土台作りのお手伝いをさせていただくということだと思っています。

ということで、美しい女優顔もまた1本のシネマが完成するまでに費やす各自の日々の努力の集大成、とも言えそうだ。それは「ローマは1日にして成らず」のごとく…




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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