登山は将棋指しにとって最高の趣味だと思いますね。盤や本がなくとも指すことは頭でやれますから、日常を離れて山の中で一人、思索にふけるんです。自然のパワーを浴びて、頭の中についた〝あか〟を落とし、汗をかく。運動不足になりがちな仕事ですが、心身ともに健康なのは登山のおかげでしょう。
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山へ行き始めたのは確か20代の頃で、友人に着いて行く形でした。30代以降、一人で行くことが増えて、15年ほど前に奥多摩に家を移してからは週2、3回は登山をしますね。自宅周辺の低山をメインに楽しんで、年に何回かは仲間と泊まりで高山へ行きます。将棋関係者やその友人を集めて登る「登山研」という企画も不定期で開催しているんですよ。

普段の低山ハイクでは、小さめのザックにローカットの登山靴など軽装のスタイルで臨みます。お気に入りは「モンベル」の赤いタオルマフラー。これをスカーフのように巻いて着こなしの差し色にするのがこだわりです。汗も拭けて便利ですよ。
ここ数年、山にインバウンドが増えたと思います。日本で登山を楽しんでくれるのはうれしいのですが、遅い時間から入山しようとしたり、装備がラフすぎたりするときは「危ないよ」と声を掛けるようにしています。安全が一番大事ですからね。
それと熊問題。私も熊スプレー、鈴、ナイフなどを携帯して対策しています。出そうな場所は何となくわかりますから、そういう道は避けたり、周りに人がいない時は手をたたいて音を出したりといったことを徹底しています。メーカーには何か新しい対策商品を開発してもらえたらうれしいですね。熊を理由に山を離れてしまうハイカーが増えたら寂しいですから。
