【PR】60周年迎えた「ザ・ノース・フェイス」 ハードグッズ事業部長が語る、ロングトレイルの魅力

2026/09/07 00:00 更新NEW!


ゴールドウイン ザ・ノース・フェイス事業本部ザ・ノース・フェイスハードグッズ事業部長の後藤太志さん(左)と、『GO OUT』統括プロデューサーの竹下充さん

 誕生60周年を迎えたアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」(TNF)は26年秋、ハイクに再注目する。ゴールドウインでTNFのハードグッズ事業を統括する後藤太志さんと、アウトドアファッション誌『GO OUT』統括プロデューサーの竹下充さんがTNFとハイクの可能性を語り合った。

原点はトレッキング

 ――TNFにとってハイクはどう位置付くか。

後藤 TNFは1966年に米サンフランシスコで生まれました。資本的な豊かさより文化的な豊かさを求め、アウトドアだけでなく、アートや音楽、ファッションなど様々な分野を楽しむようになっていた時代です。ハイキングという言葉自体は無かったものの、山の中を歩くアクティビティーが生まれており、TNFでは快適にアウトドアを楽しんでもらえるような用具を作っていきました。こうした背景からTNFは人を自然へと誘うアウトドアを軸としたブランドであります。

 一方でTNFはカルチャーブランドの面も。ファッションや音楽など様々な要素を取り入れてブランドの広がりを作ってきました。「自然と人間の共生」という創業時に生まれたテーマは今も生き続けています。

竹下 TNFは単純にアウトドアだけではなく、ブランドの理念に合う音楽やアート、ストリートカルチャーなどとも積極的につながり、一緒に育っていく姿勢を感じます。だからこそ、これだけ幅広いファンを虜にしているのでしょう。ネタの宝庫ですから雑誌としても取り上げやすいブランドですね。

後藤 マーチャンダイザー(MD)という職種がありますが、当社では製品を作るだけでなく市場を創る役割を持っています。その意味ではMDは「マーケットデザイナー」の略でもあります。例えばかつて「黒いレインジャケットは売れない」というのが業界の常識でした。しかし黒いほうが普段にも使えるし、新しさもあるためTNFで販売してみたところ、ヒットにつながったのです。以前は晴れの日にレインジャケットを着ることは無かったのに、今なら日常の光景になっています。このように「これまでとはちょっと違うマインド」「少し異なる解釈」を採り入れることでマーケットが広がっていくと考えています。

後藤さん

友人の輪、トレイルで広げやすく

 ――GO OUTでは25年10月に東海自然歩道を舞台に一泊二日のハイクイベント「スーパーハイキングジャパン」を開催した。

竹下 韓国版の『GO OUTコリア』が23年からハイクイベント「スーパーハイキング」を開催し、盛り上がっていると聞いたのがきっかけです。「ハイキング」というと日本では中高年層を中心に昔ながらの格好で楽しむイメージがありましたが、実際に現地に行ってみると全く違いました。ヨガもできそうなスタイルで参加する女性やトレイルランニングシューズとUL(ウルトラライト)系のザックできめている若者など、とにかく皆さんおしゃれ。主催者側もフェスのような演出をしており、単純に面白く、日本でも開催することにしたんです。

 当日は約300人が参加し、大いに盛り上がりました。アンケートでは「新しい友達ができた」「交流できて良かった」といったコメントもあり、ならば規模を小さくすれば、もっとコミュニケーションが生まれやすくなると考え、26年5月には50人規模の「プライベートセッション」も開催したんです。

後藤 ロングトレイルは比較的平たんな道をゆっくりと歩きますから、コミュニケーションがとりやすいですよね。当社では(長野と新潟県境の里山を巡る)「信越トレイル」を歩く2泊3日の社内研修をしています。1回当たり50人規模で開催し、社長をはじめ役員から新入社員まで参加するものです。部門ごとの枠をまたいで交流しやすく、互いの仕事の理解にもつながります。何より自然の豊かさを知り、持ち場に戻って他のスタッフと共有し、仕事に生かしてもらうことを期待しています。「信越トレイルで社長と友達になりました」なんて人もいますね(笑)。

信越トレイル研修の様子。数年かけて販売員約1200人全員が歩く計画を進めている

登山靴をより身近なアイテムに

 ――今後の戦略は。

後藤 これだけTNFが広がると、ロゴを見てファッションブランドだと認識する人が多いのも事実。それは決して悪いことではないのですが、オリジンにアウトドアや登山があることを知らない人もおられますので、60周年という節目を機に改めてTNFについて知ってもらう取り組みを強める考えです。

 私が統括するシューズとバックパックはパフォーマンスギアの象徴アイテムですから、まずはそれぞれでギアとしての開発を強化します。それが結果として自然発生的にライフスタイルマーケットに波及できれば良いと思っています。

 ランニングシューズを日常に履く人が増えていますが、ゆくゆくはアウトドアシューズでも同様の現象を起こしたいと思っています。防水機能のある登山靴を雨の日に履いたり、ファッションとしてトレッキングシューズを使ったり、より身近なアイテムにしたいですね。

「クレストン ハイク ミッドウォータープルーフ 2」

竹下 ファッションにおける靴は、その人のアイデンティティーを出すために必須アイテムだと考えています。スケシューやバッシュ、ランシューの並びにトレッキングシューズが入ってくるのはとても面白いこと。登山はしないけどカッコいいから履いている人が、「せっかくだしちょっと高尾山でも行こうかな」と思うようになったらしめたものです。ファッション文脈からアウトドアに興味を持ってもらうのも良いですよね。

竹下さん

<INFORMATION>
創業60周年を記念した特別展を開催

 ゴールドウインは26年10月1日~31日、東京本社1階イベントスペースで、ブランド創業60周年を記念した特別展示「NEVER STOP EXPLORING EXHIBITION」を開催する。「自然と共に探求すること」をテーマに、TNFが形作ってきた10のエレメントを通じて、ブランドの60年にわたる軌跡と未来への探求を描く。

 会場では、「ヴォクセロフト」(衣服内の空気量を調整することで保温性を自在に変化させる独自の構造設計技術)を搭載したプロトタイプや、2000年以降に取り組んだブランドやクリエイターとの協業プロダクト、ケネス・ハップ・クロップが手掛けたバックパッキング関連品などを展示。アスリートら10人のインタビューをまとめた映像作品「EXPLORING WITH NATURE」も公開する。

60周年 特設サイト

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株式会社ゴールドウイン

企画・制作=繊研新聞社業務局



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