創業61年を迎えたプレタポルテメーカーのはなや。自社ブランド「ハナヤコレクション」は、自社アトリエを構え、デサイン、企画、縫製まで全ての工程を手掛けている。一貫生産ならではのコレクションで、デザイン性ときめ細かな対応で、顧客と卸先の満足を高め続けている。人手不足が言われる中でも、丁寧な服作りに欠かせない人材や工房に投資し、ほかにない製品とサービスを提供している。
世界に通用する服を
はなやは、上田純子社長兼デザイナーが立ち上げた。上田デザイナーは「おしゃれ好きで、絵も好き」だったが、服作りを学んだことがなかったため、パリに渡り、オートクチュールを学んだ。時代背景とともに、プレタポルテに変わり、厳選した素材を中心に、熟練の職人によって1点ずつ心を込めて製作している。

最大の特徴であるフランス式立体裁断は、ボディーにトワル(布)をピンで打っていきながら、デザインのイメージを彫刻のように立体的なパターンで作り上げている。長年研究を重ねたパターンで、「世界に通用する服」を念頭に、デザイナーのイメージだけではなく縫製が縫いやすくシルエットが美しいようにしている。
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