御殿場プレミアム・アウトレット(PO、三菱地所・サイモン運営)はES(従業員満足)向上策の一環として、施設で働くスタッフに焦点を当て、それぞれの思いや日々大事にしていることを紹介するウェブサイト「スタッフストーリー」を公開するとともに、優れた接客技術とホスピタリティーを持つスタッフを評価・認定する新制度「プレミアム・アウトレット・スタッフ・アワード」を導入した。
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御殿場POは、三菱地所・サイモンの全国に10あるPOの旗艦施設。約290店が出店し、国内外から年間1000万人を超えるレジ客数がある国内最大のアウトレット。テナントスタッフから警備や清掃、インフォメーションなど施設運営に関わるスタッフは約4000人いる。
公開したスタッフストーリーは、施設で働くスタッフ一人ひとりに焦点を当て、それぞれの思いやエピソードなど、パーソナルな魅力を紹介するサイト。6月7日には3本のストーリー記事を公開。内容は「人見知りと言われながらエリアマネジャーにまで上り詰めた苦労」や「ノート30冊分記録し続けた接客の工夫」「お客様の子供が、赤ちゃんから中学生になるまで成長を見守ったエピソード」など、来場しただけでは見えない御殿場POの内側を知り、より身近に感じてもらえるようなストーリーを掲載している。
新制度のプレミアム・アウトレット・スタッフ・アワードは、従業員のモチベーション向上と更なる接客技術向上がねらい。POの接客スローガン「すべてのお客様に笑顔のおもてなしを~親しみやすく礼儀正しく~」を体現し、顧客に「体験価値向上」をもたらす高い接客技術と意識を持つスタッフを認定する制度として4月に導入した。
認定はプラチナ、ゴールド、シルバーの3種に分かれ、最高グレードのプラチナは「接客ロールプレイングコンテストでの入賞経験」「お客様からお褒めの言葉をいただいた実績」など厳しい条件をクリアしたスタッフだけに与えられる。5月29日に初の表彰式を開催し、約4000人の中から405人がスペシャリストに認定され、このうちプラチナ認定は7人。今後は年1回表彰式を行う予定。認定者は認定バッジをつけて御殿場POの接客をリードするとともに、顧客のショッピング体験向上を目指す。