香港の23年の実質GDP(域内総生産)成長率は3.2%だった。しかし以前のような勢いとは異なる。香港の小売業やアパレルメーカー、在香港日系企業に景況感を聞いても「回復基調だが景気はあまり良くない」との見方で一致する。
(高田淳史)
【関連記事】日系商社の上海法人 内販体制「全天候型」へ 企画提案、営業力磨く
「景気が上向いてきたのは中国人観光客が徐々に戻ってきたため。しかし以前のような爆買いはない」。高級ブランドの大型店が集まる広東ロードで行列ができているのは「ルイ・ヴィトン」など一部に限られる。「香港の人口は約750万人で市場性は限られる。高級ブランドの出店や店舗数はこれまでが異常だっただけ。正常に戻った」と話すのは、香港やマカオ、中国で「ダックス」などを販売する三共生興アジア・パシフィック(亞太)の西祐一社長だ。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!