フューリアス(岡山県倉敷市)は10月末、岡山県倉敷市の美観地区に路面店「MATOU」(まとう)をオープンした。1階を岡山・児島のジーンズブランドのセレクトショップとして営業中で、2階はカフェ&ギャラリーとして年内に始動する予定だ。ジーンズ洗い加工のフーヴァル(同)と連携し、この店でしか買えない提案を次々打ち出していく。
(小畔能貴)
フューリアスはフーヴァルの関連会社。フーヴァルがジーンズ洗い加工業として成長を続けている中、「本業以外のことにも果敢にチャレンジし続けたい」と考え、24年2月にフューリアスを設立した。児島の活性化を目指して様々な取り組みをしているが、今回新たに美観地区で店舗を構えた。
2フロア約150平方メートルの店舗は、元々は住居だった物件を活用して実現した。1階は「TCBジーンズ」「コジマ・ジーンズ」「オモトデニム」「イトナミ」の4ブランドをセレクト。障子や中庭、畳のある日本的な空間で商品が楽しめる。
さらに通常商品だけでなく、フーヴァルと協業した加工デニムアイテムも販売する。同店でのみ販売する協業商品で、年内に発売開始する。
同店をハブとし、フーヴァルの加工技術を生かす形で、異業種との協業も推進していく。すでに、足袋メーカーの丸五(倉敷市)と協業した足袋シューズ、倉敷市のテディベア作家と協力したデニムのテディベアを1階で展示・販売している。デニムや刺し子、ユーズド加工を生かし、個性の光る仕上がりになっている。

年内にオープン予定の2階で、こうした作品を楽しみながら過ごせるカフェを稼働させる。美観地区は岡山屈指の観光地として知られている。インバウンド需要にも期待している。
