「福袋は手堅く購入」傾向、シュフー調査

2016/12/28 06:16 更新


 凸版印刷が提供する電子チラシサービス「シュフー」の調査によると、17年の福袋購入は、「中身が見えないワクワク感」から「中身が見えて分かる確実性」を重視する傾向に変わりつつあるという。消費支出の減少が続くなか、年内に情報収集・購入検討し、初売りや福袋購入で失敗しない堅実で慎重な買い物をする人が増えている。

 調査によると、福袋一つ当たりの購入予算は増えている。回答上位は、16年の「3000円未満」34・1%、「5000円以上1万円未満」29・2%から、17年「5000円以上1万円未満」39・7%、「3000円以上5000円未満」「1万円以上2万円未満」ともに20%と、購入単価が上昇した。

 福袋の購入理由は「定価より安く買えるお買い得感」(16年67・3%、17年83・4%)がトップで変わらないが、「何が入っているか分からないワクワク感」は9・1?減の36・4%、「中身が見えて欲しい商品が入っている」が11・7?増の38・4%。確実さを求める人が増え、ワクワク感を求める人を上回った。

 また、「情報収集をしない」人は16年の40・7%が17年は30・3%に減少した。情報収集の手段は「店頭の告知」42%、「折り込みチラシ」25・2%、「店からのDMやメール」21・5%などまだアナログが多いが、「店の公式ホームページ」14・6%(0・8?増)、「SNS(交流サイト)」9・3%(2・5?増)などデジタルな手段は増加傾向にある。

 17年の福袋購入は、単価が低い場当たり的な購入から、単価が高い堅実な購入へ変化していると、シュフーはまとめている。



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