シャツメーカーのフレックスジャパンは今春、オンライン完結型のオーダーシャツ専門ブランド「スキルタ」のECサイトをリニューアルオープンした。オフィスの服装自由化をはじめとするシャツのニーズ変化に対応し、合理的でシンプルなデザインやオーダーの手間を簡便にすることを追求している。
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同社の売り上げ拡大策の一環として、DtoC（消費者直販）事業の強化をテーマに22年春からプロジェクトチームを発足。スキルタのブランドコンセプトから見直し、ロゴ・カラーリングなどを含めたブランドデザイン、商品ラインナップの生地・カスタマイズ機能、ECサイトのデザインを一新した。
今回のリニューアルで、ECサイトに新機能を追加した。「イージーオーダーステップ」では、休日にも着回すことができるオフィスカジュアル用、商談や接客など対面営業の機会が多いビジネスパーソン向け、正礼装などのドレスコードにしっかりと対応するなど、様々な場面や多様化するニーズに、推奨スタイルを提案する。スタイルごとに最適な生地と仕様を組み合わせているため、忙しく時間をかけて選ぶことができない人や、初めてオーダーシャツを注文する人も、直感的に選択するだけで用途に合わせたシャツを作ることができる。
「スキルタサイズ診断」では、11項目の質問に対するユーザーの回答に基づき、適切な仕上がりサイズを提案する。年間12万着のオーダーシャツを生産する同社のデータを基に、AI（人工知能）エンジニアの協力によって独自のアルゴリズムを設計した。オーダーする客は実際に自分の体やシャツを測る必要がないため、場所や時間を気にすることなくサイズを取得できる。
「サイズトライアルオファー」では、「サイズが合わないかもしれない」という消費者の不安を解消するため、初めての注文時に限り、リーズナブルな価格でお試し注文ができる。通常商品とは異なる工場残反を活用した専用生地を使い、あらかじめ設定された仕様で生産することで工場の効率化を図り、税込み4950円で国内生産のオーダーシャツの提供を実現した。通常のオーダーシャツと同じく、長野県千曲市の本社工場、熊本県天草市の天草フレックス工場、福島県双葉町のひなた工房双葉で生産する。
