江戸時代に愛知県の知多半島で織られるようになった綿織物の通称。幅50センチまでの小幅織物が中心だったが、最近では1メートル超の広幅織物もある。小幅織物は主にゆかたや手ぬぐい、甚平などに使われる白生地。現在でも明治期のシャトル織機が稼働している。国内の白生地の半分は知多木綿と言われるほど、日本の生活に欠かせない存在だ。しかし海外からの輸入品拡大で知多木綿を支える知多産地は縮小。最盛期には600軒超あった機屋が、現在は60軒前後にまで減った。最近ではその特徴を生かそうと洋服や雑貨製品の素材として注目されている。
《FB用語解説》知多木綿 知多半島で織られる綿織物
2021/10/25 06:23 更新