《FB用語解説》引き染め 刷毛を用いた染め技法

2020/09/25 06:22 更新


 染めの技法の一つで、刷毛(はけ)を引いて染めることから引き染めと呼ばれる。反物の端を張り木で挟み、伸子で引き伸ばして張るように広げた後、「引き刷毛」と呼ばれる専用の刷毛に染料を含ませ、染める。広い面積を染色できる利点があるが、気象条件や気温、湿度、布の高低差などにより染料が偏り、染めむらができてしまうこともある。難しい染色技法のため、豊富な経験と染料に関する知識が必要とされる。引き染めの特徴に刷毛跡があり、染めの端に波打ち際のような、にじんだ形ができる。



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