衣料用繊維の中でも単価が高いウールは、繰り返し再生して使われてきた。毛七(けしち)はウール繊維を作ってきた尾州産地での呼び名で、ウールが7割、その他繊維が3割の比率の混紡繊維なので、そう呼ばれた。尾州産地では毛七を生み出すための繊維再生サイクルがあり、反毛(はんもう)と呼ばれる。反毛業者は使わなくなった衣類を回収して、繊維をウールとウール以外に分ける。サステイナブル(持続可能な)や環境配慮が求められるなか、毛七が古くて新しい繊維として脚光を浴びている。
《FB用語解説》毛七 歴史ある再生ウール繊維
2020/06/05 06:22 更新