《FB用語解説》紙糸 エコ素材としても注目

2019/06/04 06:22 更新


 紙を細いテープ状にカットし、撚りをかけて作った糸。抄繊(しょうせん)糸とも呼ばれ、日本では古くから生産されてきた。シャリ感があり、吸放湿性に優れるため、麻のような清涼感がある。軽さも特徴で、比重は綿の3分の1。伸度がないため経糸にするのが難しく、緯糸に使って他の素材と交織することが多かったが、近年は開発が進み紙100%の生地も増えてきた。原料はマニラ麻が主流。生育が早く、成長時に二酸化炭素を多く吸収する。使用後に焼却しても有害物質が発生せず、生分解されることから、環境に優しい素材として注目されている。



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