■無印良品 店内で給水サービスを提供
良品計画はプラスチックごみを削減するため、「無印良品」の店内に給水機を設置し、7月1日から店舗で給水サービスを提供している。マイボトル持参者であれば、誰もが利用できる。11月11日現在、146カ所に給水機を設置しており、年度内には国内約400店舗へ導入する。同時に「自分で詰める水のボトル」の販売も始めた。バッグの中でかさばらず、重くならない飲みきりサイズの330ミリリットルとし、広口設計で洗浄しやすくした(税込み190円)。また、給水を日常に楽しく取り入れるためのツールとして、「水アプリ」も開発。給水することで削減できるペットボトルの排気量・CO2(二酸化炭素)排出量を可視化するほか、給水機を設置しているポイントの位置情報も紹介する。
こうした取り組みで、新しいペットボトルを消費することがない「給水」という行為が日々の習慣になることを目指す。
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■オン 着色・漂白しないシューズ
スイスのパフォーマンスブランド「オン」が、人工的な着色や漂白を一切せずに作り上げたサステイナブルシューズ「クラウドロック・エッジ・ロウ」を開発した。アッパーの80%以上が再生ポリエステルでできており、人工的な着色を行わず、自然なホワイトカラーに仕上がっている。染色時に使用する石油や水の消費を抑えることで、生産工場周辺河川への工業排水を軽減するなど、水質汚染に配慮した。
アウトソールにはグリップ性の高いラバー仕様を採用し、ハイキングブーツやタウンユースとして活躍するスニーカーとして提案する。2万3800円。日本ではオン・ジャパンを通じ、11月12日に公式オンラインショップやスニーカー専門店「アトモス」7店とアトモスオンラインショップで売り出した。
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■ザ・ノース・フェイス 製品修理の新たな可能性を探る
ゴールドウインは10月下旬から11月上旬にかけて、「ザ・ノース・フェイス」で製品修理の新たな可能性を探る試みを実施した。一つはオンラインで修理に関するカウンセリングを受け付ける「オンラインリペア」サービス。特設サイトから事前予約を行い、同社創業の地である富山のリペアセンターに勤務するスタッフがオンラインで修理のカウンセリングをした(10月28日~11月1日)。もう一つはショップ内で簡易リペアとカウンセリングサービスをする「リペアショップ」。ザ・ノース・フェイス二子玉川店で開設し、リペアセンターのスタッフが一部の簡易的な修理をその場でしたり、直接リペア方法を提案したりした。また一部品番に限り、修理箇所の生地とファスナーのパーツの色を選択できるサービスも提供した(11月5~9日)。
同社によると、オンライン・ショップともに問い合わせの8割近くがアウター・ダウン製品の「破れ」修理の依頼だった。正しいメンテナンスについて知識がない客が多かったことから、同社では「販売時に積極的にメンテナンス方法の案内をする必要がある」との気付きを得た。
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■マーモット 直営店で衣料品の回収を開始
デサントジャパンは10月31日、アウトドアブランド「マーモット」の直営店3店舗で、日本環境設計が進める「ブリング」プロジェクトと連携し、ブランドを問わず、衣料品の回収を始めた。衣料品を持ち込んだ先着500人には、再生ポリエステル素材でできた無染色のエコバッグもプレゼントした。回収した衣料品は、日本環境設計により繊維製品の原料や自動車内装材などに再生される。実施店舗は、マーモットみなとみらい(横浜市)、大阪(大阪市)、愛知東郷(愛知郡東郷町)。店頭に専用ボックスを設置し、回収している。
同社では今後も継続して衣料品回収活動を続けるとともに、来年以降、衣料品をリサイクルした商品も企画する。
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(繊研新聞本紙20年11月25日付)