カケンテストセンターは3月にウェブサイトをリニューアルし、CSR(企業の社会的責任)の取り組みを紹介している。それらの取り組みが今後も顧客企業に選ばれ社会に受け入れられるために欠かせないとし改めてアピールする。長年の品質管理に関わる活動も新たな分野での取り組みも、サステイナブル(持続可能)な物作りへの支援との認識をカケン内でも深め、継続的な取り組みにつなげる。
カケンは「CSRの取り組みを経営そのもの」ととらえ、その五つの重点領域をSDGs(持続可能な開発目標)の各目標と重ねてサイトでアピールする。重点領域の一つ「職員の尊重」で触れられたCSRの入門動画は、その基本とカケンの取り組み事例を紹介し、社内イントラネットで視聴できる。カケン内での理解の深まりがCSR推進につながる。
「環境への配慮」で紹介されるテキスタイル・エクスチェンジ、ZDHCへの加盟では、まず世界の情報を日本の業界に提供する。将来的にはZDHCのガイドラインに基づく有害物試験を1月に開設した環境化学分析センター(神戸市)を中心に実施する。また洗濯で発生する繊維くずの測定方法の国際標準化に向け、日本化学繊維協会と共に活動を始めている。
(繊研新聞本紙20年7月28日付)