【PR】レイングッズのビコーズ ペットボトルリサイクル生地使用の傘「RE:PET」を発売

2020/12/08 00:00 更新


 傘などレイングッズメーカーのビコーズ(東京)は、21年2月から環境に配慮した「U-DAY(ユーデイ)」ブランドで、ペットボトルリサイクル生地使用「RE:PET(リ・ペット)」シリーズの傘を販売する。渡辺一徳社長は「天候に深く関わる企業として、環境への配慮や守っていくことへの大きな意義、きれいな雨を降らせていく使命がある」として、サステイナブル(持続可能)な商品企画を強めている。

3本分のペットボトルから1本の傘が出来上がる

■地球温暖化防止へ

 RE:PETは、世界中から集めた廃ペットボトルを砕き、ペレット加工、そしてリサイクルポリエステルを糸にして織り上げたサステイナブルな生地を使用する。3本のペットボトル(600ml)から1本の傘が出来上がるように裁断などの効率を上げ無駄を省いた。無地の長傘と折りたたみ傘の2型を企画した。UV(紫外線)カット率98%以上になる加工を施し、晴雨兼用として提案する。

廃ペットボトルを生地にする工程

 RE:PETは地球を守る傘として、地球温暖化防止への取り組みを担う。地球温暖化の主な原因は二酸化炭素などの温室効果ガスで、温暖化を和らげる森林などの植物のほかに、「二酸化炭素や熱エネルギーを吸収する海も役割がある」。しかし、海はペットボトルなどからなる海洋プラスチックごみにより環境破壊が進んでおり、「ペットボトルを回収し、リサイクル生地として使用することは、とても小さい事かもしれませんが、海のゴミを減らし、生態系を守り、地球温暖化を抑制することになる」と、人と地球へのやさしさにつながると考えている。

二酸化炭素や熱エネルギーを吸収する海からごみを減らし、地球温暖化抑制につなげる

■カラー、ロゴにも想いを

 ペットボトルリサイクル生地は、通常の生地に比べて染めやプリントに対する原料のコンセプトが違うため、加工は高い技術が必要となる。価格は2700円。地球温暖化が年々進行して行くにつれ、「極端な高温や大雨の頻度が増え、熱中症のリスクや自然災害などが高まっている」ため、「環境に責任を持つ意識を大事にしたい」と強調する。

 環境への想いを込め、カラーは「オーシャンブルー」「エバーグリーン」「オレンジバーミリオン」「ブルームイエロー」の4色で、ネイチャーカラーにこだわって表現している。ロゴも特別仕様で、リサイクルペットボトルマークとHAVE YOU EVER SEEN THE SEAの文字を入れ、「ロゴを見て、少しでも環境問題を考えるきっかけになれば」という。

自然を意識した4色を用意する
胴ネームにメッセージを入れ、環境問題について考えるきっかけをつくる

■1本の傘への愛着を育む

 サステイナブルへのきっかけはフランスの展示会で、「出展社のほとんどがサステイナブルを謳い、活動を打ち出していた」状況を目の当たりにし、「ショックを受けた」こと。微力ではあるが「やらないより、やった方がいい」と考え、取り組みを強めてきた。

 20年2月から販売を始めたU-DAYは、繊維製品の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」を取得した生地を傘に使用している。1本の傘への愛着心を育み、永く大切に使う意識を高め、環境問題を考えるきっかけにもつなげる。キャッチフレーズは「自然と人を想う」で、地球に優しいだけではなく、“人と人のふれあい”との意味合いを込めている。

 傘の生地ではサステイナブルな取り組みが進んでいるが、骨のグラスファイバーやメッキなどを使用しているため、「傘全体でのサステイナブルな取り組みには改善点がある」という。業界としても毎年1億2000本ほどの使い捨て感覚のビニール傘があり、世界的にも問題視されている現状を改善していく必要がある。

 サステイナブルな商品を企画するうえで、社員全員の意識向上や現実を知ることも大事と考え、環境セミナーや環境問題に関するレポートを配信する取り組みも行っている。

【お問い合わせ先】

株式会社ビコーズ

TEL 03-5490-7186

公式サイト:https://www.because-jp.com/

企画・制作=繊研新聞社業務局

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