柳井会長「世界を変える経営者を目指せ」 母校で

2016/01/19 16:13 更新


 「経営者は満足したらそこでおしまい。世界のどこかにもっといい会社があり、もっといい(経営の)方法があって、それを別の誰かがやっているのではないかと思わなければいけない」。

 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、母校の早稲田大学で同校の学生と若手経営者を集めた「対話による勉強会」を行った。

 同社社員だけに配布してきた柳井会長の著書「経営者になるためのノート」の外部出版を記念して開催した。自身の経験や培った経営の原理原則を若い世代に伝えるのが狙い。

 勉強会の冒頭、柳井会長は「ノートを書いたのは、社員に自分を超える経営者になって欲しかったから。それを(社外でも)公開するのは、我々の社員以外の方の中からも、私を超え、良い経営者になって良い会社を作ってもらいたいから。世界を良い方向に変えて欲しいと心底思っている」と語った。

 勉強会には約200人の学生と経営者が参加。柳井会長は「日本の経営者に一番足りないのは起業家精神であり、事業を通じて世界をこの方向に変えてやろうという執念」とした上で、参加者に「安心、安全、安定の三つは事業経営には全くない。事業経営は危機の連続であり、未来を見据え、明日のことを今日やる人が成功する」などの持論を披露し、集まった学生や経営者からの質問に答えた。



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