ファーストリテイリングは、社員の働き方を変え、会社を消費者や社会の変化に合ったものに変えていくため、「有明プロジェクト」をスタートする。
2月から稼働した「ユニクロ・シティ・トーキョー」を起点に、消費者のニーズに即応できる商売の仕組みを作る。
柳井正会長兼社長は同プロジェクトについて「今までのアパレル製造小売りから、情報製造小売りに変わっていくための全社改革」と話す。今後はユニクロ・シティ・トーキョーを起点にユニクロのビジネスの改革をグローバルに進める。
ユニクロ・シティ・トーキョーは有明倉庫6階の1万6500平方メートルの1フロアにマーチャンダイジング、R&D(研究開発)、マーケティング、生産、商品計画、営業、IT(情報技術)などユニクロのビジネスにかかわる部署を集約した。
オフィスには事務所機能だけでなく、書籍を集めたリーディングルームやカフェなど、従業員の働きやすさや交流のしやすさを考慮したスペースも設けた。
商売にかかわる部署を1フロアに集結させると同時に、ITを使って企画や生産の各段階でトレンドやニーズの変化を反映させることで、消費者の嗜好(しこう)の移り変わりにこれまで以上に対応できる物作りの仕組みを作る。
ネットストアもスマートフォン上での使い勝手を向上させ、品ぞろえも拡充、受け取り場所の選択肢も拡大する。
「ユニクロ・シティ・トーキョー」では企画、生産、物流、販売など各部署の担当が机を並べ、情報を共有しながら働く