ファストリの小中高生向け難民問題学習 グーグルと協業でアジアにも拡大

2023/04/07 06:25 更新


 ファーストリテイリングは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と行う「〝届けよう、服のチカラ〟プロジェクト」が23年で10周年を迎える。これを機に、グーグルと協業で新しい取り組みを始め、アジアへも活動を広げる。

 同プロジェクトは、小中高生が不用になった子供服を回収し、慢性的な服不足に悩む難民の子供たちに提供するもの。ファストリ社員が講師となり、参加希望の小中高、特別支援学校などでSDGs(持続可能な開発目標)や難民支援の現状について授業を行う。13年に開始し、これまで日本全国の約3600校、38万人の子供たちが参加した。

 23年度は学校側からのICT(情報通信技術)教育へのニーズの高まりを受け、初めてグーグルと協業することにした。出張授業でグーグルアースを活用し、難民キャンプの位置や現地の様子などを目で見て学び、遠く離れた場所で起こっている現実をリアルに体感してもらい、活動に生かす。

 マレーシアやシンガポールなどを中心に海外でもプロジェクトを広げる。新たに日本と台湾の学校をオンラインで結び、5月と6月に合同授業も行う。参加は4月19日まで募集する。



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