京阪神地区の主要ファッションビル・駅ビルの24年度SC売上高は、改装効果やインバウンドなどの来街者増で、22年度、23年度に続いて全施設が増収となった。ルクア大阪、グランフロント大阪ショップ&レストラン、天王寺ミオなどが過去最高売上高を更新した。25年度もインバウンドや大阪・関西万博による来街者増を見込んだ販売促進策に力を入れる。
各施設の24年度SC売上高は表の通り(さんちかは24年12月期、それ以外の施設は25年3月期の速報値)。ほとんどの施設が入店客数を伸ばした。入店客数の伸び以上に売上高の伸び率が高く、客単価の向上も貢献した。天王寺ミオは、本館、プラザ館の2館体制以降の最高売上高となり、なんばシティはテナントとの協業による催事、アプリの活用、インバウンド誘客施策で、「直近20年間で過去最高」となった。さんちかは24年2月の2番街の改装オープンが寄与した。なお、25年3月に1番街の改装も完了し、全館オープンとなった。