24~25年秋冬デザイナーコレクションは、シューズのバリエーションが広がっている。なかでも多いのは、履きやすくてカジュアルなスクエアトウのシューズ。ショートブーツやメリージェーン、スリッポンなどが出ている。バッグは引き続き、定番をブラッシュアップしたデザインが中心。クチュールタッチのビーズ刺繍やメタル飾りを施して、新しい表情に仕上げている。
(青木規子)
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クロエ
シェミナ・カマリによるファーストコレクション。元々クロエで経験を積んだカマリによるクロエ・ウーマンは、メゾンの原点にある70年代調のフェミニンなイメージがベースにある。雑貨も懐かしい70年代調。ハーフムーンのバッグは、取っ手や底の部分にバナナのモチーフが使われている。ゴールドメタルでかたどったバナナはリアルな造形で、愛嬌(あいきょう)もある。シューズは太いベルトのスクエアトウサンダルやサイハイブーツなど。いずれも大きなゴールドスタッズ付き。ブランド名を筆記体で描いたベルト、チェーンネックレスなどゴールドアクセサリーが充実する。
ロエベ
階級社会が持つ由緒や貴族性を現代的に表現したコレクション。クチュールテクニックをデイリーアイテムのなかで表現している。バッグやシューズに描かれたのは、貴族の邸宅に飾られているような写実的な風景画や静物画。それをシグネチャーバッグやバイカーブーツにキャビアビーズ刺繍で丁寧に描いた。手の込んだクチュールテクニックが、カジュアルなアイテムにしっくりとなじんでいる。新作シューズは、有機的なフォルムのサンダル。トウはペタルの形になっている。メリージェーンのミュールも出てくる。
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