24~25年秋冬デザイナーコレクションに登場した雑貨は、引き続き定番のデザインを継承、進化させたものが多い。ディテールをブラッシュアップし、色や素材を変えて、新しい表情に仕上げている。多いのはトートバッグやミニバッグ。久々にエキゾチックレザーを使ったアイテムも増えている。
(青木規子)
ボッテガ・ヴェネタ
継続アイテムが一層充実する。「祖母のクロコ、母のクラッチなどは、使い捨ての概念のない時代から受け継がれたものであり、ファッションを超え、時の試練を耐え抜いたもの」。それらを大切にするという考え方が元にある。バッグはプレーンなハンドバッグ型の「アンディアーモ」、台形の「ホップ」といった定番に、フラップ付きの新作「リベルタ」が加わった。久々にスムースレザーも復活、エキゾチックレザーも使っている。人気のジュエリーはムラノガラスの大ぶりイヤリングが目を引く。シューズはグラフィカルなカッティングのショートブーツなど。
グッチ
ブーツのバリエーションが充実する。ソフトなレザーのニーハイブーツ、艶のあるライディングブーツ。ビット付きなど伝統の乗馬要素を取り入れたデザインが多い。バッグの新作は、ハーフムーンのハンドバッグ、バンブーのトップハンドルのミニバッグ、パフィー素材のミニバッグなど。ビューティーも大切な要素という意味を込めてバニティーバッグも加わった。鮮やかなピンクからバーガンディまで色数も豊富だ。リボンにビジューを飾ったチョーカーはほとんどのルックにコーディネートしたキーアイテム。アーカイブのスタッズから着想したバングルもある。