サザビーリーグのエストネーションが好調だ。コロナ禍を機に、高感度層をターゲットにした商売を改めて徹底したことが実った。仕入れブランドの品揃えを拡充し、オリジナル商品も価格を上げつつ、付加価値を高めた。売り上げは、21年秋冬から好転、22年秋冬以降はコロナ禍前を上回るペースで推移している。
(柏木均之)
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店頭での買い上げの8~9割を顧客が占める点に着目し、19年から自店のコア客層が商品に求めるテイストや着用シーンの分析に着手していた。20年はコロナ禍によって売り上げが落ち込んだが、顧客のニーズ分析に基づく品揃えの強化に取り組むうち、売り上げは徐々に回復し始めた。
ただ、商品調達コストの上昇で21年秋冬から仕入れブランド、オリジナルともに価格を徐々に引き上げざるを得ない状況が生じていた。外出自粛の緩和が進んだ22年夏から入店客数も回復し始めたが、ピークだったコロナ禍前に比べると7~8割水準にとどまっていた。
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