EC発レディスのエイム ディレクターの〝可愛い〟に共感呼ぶ

2025/09/22 13:00 更新NEW!


「ラウジー」

 エイム(京都市、岡勇蔵代表)が運営するEC主力のレディスブランド「アイアム」「ラウジー」が、20~40代を中心に支持を集めている。ブランド立ち上げ当初から活用してきたインスタグラムのフォロワー数は、アイアムが約11万人、ラウジーが約13万人に上る。各ブランドの特性を生かした商品の打ち出しを強化するとともに、SNS施策の見直しでさらなる成長を目指す。

(藤本祥子)

 同社は、18年6月に創業者の松本依里香さんが仕入れた服を個人で販売したのが始まり。徐々にオリジナルも取り入れて、アイアムとして成長してきた。19年7月に法人化し、ラウジーとレディス「エミレ」(現在はリブランディングに向けて休止中)の3ブランド体制。各ブランドのディレクターが考える〝可愛い〟を反映した品揃えとインスタグラムでの発信でファンを増やしてきた。

 アイアムは「しわになりにくい」「ケアのしやすさ」にこだわった生地を使っているのが特徴。裾にフリルをあしらったブラウスや、表面変化のあるシアー生地を使った大きめの襟付きブラウスなどエレガントスタイルを得意とする。ラウジーは、「着こなしやすいながらも一癖ある」デザインや、ツーウェーアイテムが多い。ボタンで付け外しが可能なベルトスカートとパンツのセットなど。

幅広い年齢の人が着られるエレガントスタイルを得意とする「アイアム」
一癖あるデザインやツーウェーアイテムが揃う「ラウジー」

 中心価格帯は、アイアムが1万~2万円、ラウジーが1万円前後。両ブランドともオリジナルを軸に、一部韓国などで買い付けたアイテムも揃える。自社EC「エイムオンライン」での販売のほか、ゾゾタウンや楽天にも出店している。

 年7回ほど期間限定店も出している。24年度は、ルミネエスト新宿や名古屋のタカシマヤゲートタワーモール、阪急うめだ本店、ルクア大阪、博多のアミュエストなどに出店し、今年4月には京都の藤井大丸でも開いた。

 24年4月には、朝日放送グループホールディングスの子会社である通販事業やテレビ番組制作を行うABCファンライフと、株式譲渡契約を結んだ。これまで力を入れてきたインスタグラムでの新商品の訴求などの発信に加え、6月から実験的にティックトックも始めた。ゆくゆくはティックトックショップでも販売したい考えだ。



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