ドーバーストリートマーケットギンザのオープンハウス サステイナブルの視点を強調

2023/11/02 14:00 更新会員限定


 ドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)はこのほど、オープンハウスを開催した。クリエイションに深みのあるブランドが多彩に揃った。これまで以上に強く感じられたのはサステイナビリティー(持続可能性)の視点だ。

 インドネシア・バリのストリートウェア「スペース・アベイラブル」は、ペットボトルのふたを砕き、溶かして成型したパーツをつなぐワークショップを実施した。ストリートスタイルにマッチするマーブル柄が目を引いた。創立者でディレクターのダン・ミッシェルは「コロナ禍をきっかけに、社会に貢献しながら価値あるものを提案したいと考え、再生マテリアルに着目した」と話す。

「スペース・アベイラブル」はペットボトルのふたで作ったマーブル柄のパーツをつないだアクセサリーのワークショップを実施
会場には溶かして成型する機械も設置して作る過程を見せた(スペース・アベイラブル)
ハンドステッチを入れたワークブルゾンを着用するディレクターのダン・ミッシェルさん(スペース・アベイラブル)

 ミラノのニットウェア「ヴィッテリ」は、デザイナーのマウロ・シミオナートが北イタリアの工場を回ってストック糸を集め、「錬金術のような感覚で色やテクスチャーを組み合わせて」制作する。ニードルパンチで糸の重なりをプリミティブに見せたフーディー、ファンシーヤーンを用いたボーダー柄の透かし編みカーディガンなど、きれいめになりすぎないセンスが良い。

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