ドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)はこのほど、オープンハウスを開催した。クリエイションに深みのあるブランドが多彩に揃った。これまで以上に強く感じられたのはサステイナビリティー(持続可能性)の視点だ。
インドネシア・バリのストリートウェア「スペース・アベイラブル」は、ペットボトルのふたを砕き、溶かして成型したパーツをつなぐワークショップを実施した。ストリートスタイルにマッチするマーブル柄が目を引いた。創立者でディレクターのダン・ミッシェルは「コロナ禍をきっかけに、社会に貢献しながら価値あるものを提案したいと考え、再生マテリアルに着目した」と話す。
ミラノのニットウェア「ヴィッテリ」は、デザイナーのマウロ・シミオナートが北イタリアの工場を回ってストック糸を集め、「錬金術のような感覚で色やテクスチャーを組み合わせて」制作する。ニードルパンチで糸の重なりをプリミティブに見せたフーディー、ファンシーヤーンを用いたボーダー柄の透かし編みカーディガンなど、きれいめになりすぎないセンスが良い。