ディスカバーリンクせとうち 藤崎尚大氏と新しいワークウェアを製作

2023/12/26 07:58 更新


ワークジャケットとオーバーオール

 ディスカバーリンクせとうち(広島県福山市、出原昌直代表)は、産地の物作りの発展を目指してサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実践に挑んでいる「REKROW」(リクロー)で、新たに「ミーンズワイル」を手掛けるファッションデザイナーの藤崎尚大氏と製作したワークウェアの受注を開始した。同時に、企業のSDGs(持続可能な開発目標)活動を支援し共に活動していくプログラムもスタートした。

 発売するワークウェアは、福山を代表する素材であるデニムを使用し、縫製や仕上げも備後地域で行う。ワークジャケット、ワークシャツ、オーバーオール、ワークパンツの4アイテムで、藤崎氏が「体に最も近い道具」をコンセプトに、働くことを支えるデザインだけでなく、パターン、縫製など細部までこだわった国内生産の製品となる。参考価格は1型10着以下の場合で、ジャケットが税抜き1着3万5000円、シャツ2万4000円、オーバーオール3万7000円、ワークパンツ2万4000円。S~XLの4サイズ。

ワークパンツ

 ワークウェアには、福山のデニムを使った物作りの背景を知ることができる「見学プログラム」、修理して長く使うことができる「リペアパス」などをプログラムとして付帯する。

 採用すれば、企業としてSDGs(持続可能な開発目標)活動を実践できるほか、コミュニケーションやリクルートの促進も期待できる。身に着けるワークウェアを修理して長く使うことが一番のサステイナビリティー(持続可能性)と考え、人と物を育むプログラムとして付加価値の提供を目指す。

 同社は、尾道市の人々とリアルユーズドデニム製品を育てる「尾道デニムプロジェクト」、自転車の製造・販売・修理を行う「ベターバイシクルズ」、空き家活用と地域人口の増加を目的に古民家を再生して宿泊事業を行う「ニッポニア・鞆・港町」など、サステイナブルの観点の事業活動を行っている。

 リクローは20年にスタートしたプロジェクトで、従来は廃棄されていたワークウェアについて、作り方や捨て方、その先の使い方までを想定した新しい物作りに挑戦している。持続可能な産地型サーキュラーエコノミーを実現するプラットフォームを目指している。

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