国内デザイナーブランドの22年秋の立ち上がりは、体形や性別を問わないデザインが好調に動いている。男女問わず着られる球状のシャツ、どんな体形の人も似合う丸いフォルムのドレス、多くの人が楽しめる装飾品。サイズを増やす動きも目立っている。メインコレクションの立ち上がり前の端境期だけあって、各ブランドの定番商品も好調だ。
(青木規子)
【関連記事】海外デザイナーブランド、22年プレフォール立ち上がり シャツやプルオーバーが好調
●CFCL
自社ECの売り上げトップ3を聞いたところ、陶器のような丸みが特徴の「ポッタリー」シリーズが上位を占めた。ブランドを象徴する人気シリーズで、シーズンごとに品番数が増え、さまざまなコーディネートができるようになっている。ポッタリー同士の組み合わせや、別シリーズのパンツやスカートと色合わせしやすいのも人気の理由だ。
1位は、ポッタリーシリーズの新デザインのノースリーブドレス(5万3900円)。夏はそのままノースリーブで、冬は長袖と合わせて。季節を問わない汎用性も受けている。2位は同シリーズのスカート(4万6200円)。定番の人気商品で、丸いラインを描くシルエットが特徴。今季からサイズ展開が増えて、好みの丈をより細かく選ぶことができるようになった。3位のカフタンドレス(5万9400円)も同シリーズの定番。どんな体形の人も似合うデザインで、エレガントだけど軽くてケアしやすいので、毎シーズンすぐに完売するほどファンが多い。
そのほか、ニットバッグや帽子、エプロンなど雑貨も好調。ポップなデザインと買いやすい価格帯で、新たな購買層を広げている。